医療系コンサル女子のブログ アトピーの治し方

プロアクティブ療法の指針となるTARC検査。

こんにちは。 TARCという検査ご存知でしたか?血液で調べるのですが、普通の血液検査とは違い炎症の値に特化して教えてくれます。一回の値段は保険適用で1000円程。もし通院中の病院で実施しているようでしたら、ぜひ先生にご相談してみてくださいね。 さて、TARC(Thymus and activation-regulated chmokine)とは。白血球走化作用を持つケモカインの一種。過剰産生されるとTh2細胞を病変局所に引き寄せ、IgE抗体の産生や好酸球の活性化が起こり、アレルギー炎症反応をひきおこすと考えられています。 つまり、炎症の強い時期にはこのTARCが増加しするため、重症度を反映して検査値が鋭敏に上昇します。炎症が落ち着いた時期には逆にTARC値が低下します。 **TARCの最も大きなメリットは、アトピー性皮膚炎がうまく治療できているかを客観的に確認することができる**ということです。 皮ふの状態が検査値で表されるため、医師の主観的な診断にプラスして、具体的な治療の目標を持つことができます。 見た目にはよくなっていても、TARCが高値を示すときには炎症が残っていることがわかります。 塩野義製薬ホームページより 定期的に検査を行うことで、その時の皮膚の内側からも重症なのか軽症なのか判別がつき、適切な治療法を認識することができるので、ステロイドを適量使うということにもつながります。 治療によってTARCが十分に低下すれば(目標500 pg/ml以下)、「症状が全くない寛解した状態にする」ことができるそうです。そして長期間この状態を維持すれば、本当に完治してしまう方も。この**長期間の維持に導入される方法が、前回ご説明したプロアクティブ治療**です。プロアクティブ療法の有効性をお感じいただけましたか^_^ 皆さま今日もお大事にしてください。かめこでした。